コトブキツカサさんが映画に登場する人物と建物の素敵な関係をツキイチ連載 映画における住居の風景

第七回「LEGO(R)ムービー」

公開日:  最終更新日:2016/10/01

第七回「LEGO(R)ムービー」

監督: フィル・ロード、クリストファー・ミラー
キャスト:クリス・プラット、ウィル・フェレル、エリザベス・バンクス、他

エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、
どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに
迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟も
ない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。

全世界で子供に大人気のレゴですが、本作を子供向け映画だと思ったら間違いなく損します。平凡な男エメットが世界を救おうとする物語やカー
チェイスシーン、そして銃撃戦の演出に興奮しました。
「レゴムービー」にはバットマンを筆頭に皆が知っているアイコンが沢山登場して映画ファンを楽しませてくれます。一瞬しか登場しない隠れキャ
ラも居るので見逃さないで下さい。

レゴは元々デンマークの玩具会社の名前で「よく遊べ」を意味するデンマーク語「Leg Godt」から名付けられたとの事。
本作で使用された総レゴブロック数は1500万以上。ちなみに毎年360億個のブロックが製造されるそうです。

本作ではレゴで作られたビルやマンションなどの建造物が沢山出てきますが、どれも本当に精巧に作られていて、時として実写と思えるほどのクオ
リティです。
子供の頃にブロックや粘土、そしてプラモデルで遊びながら作った建物の具現化に興奮しました。

マニュアル社会への警告、そして人間は何歳になっても変わる事が出来るというメッセージがこの作品には込められています。
自分の目標に対して頭で考えるだけでなく、行動するべきだと教えてくれる「レゴムービー」を是非劇場で体験してみて下さい。

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コトブキツカサ プロフィール

静岡県 富士宮市出身
映画パーソナリティ
日本工学院専門学校(放送・映画科)
 非常勤講師
【テレビ】
Soleいいね!(SBS)他3本
【ラジオ】
コトブキシネマ(文化放送)他2本
【ポッドキャスト】
日映シネマガ
【連載】
プレイボーイ EX大衆
KOUSHO(広昌工業)HP

PAGE TOP ↑